こちらのページをご覧になられている方は、現在の仕事に満足していない、もしくは就職(転職)活動中かと思います。
これまでにいくつかの企業を渡り歩いてきたアフロ白石(@afro_shiraishi)です。
様々な職種を経験し、現在はWebディレクター職に就いています。
さて、お仕事を探す上で重要なのは何でしょう。
仕事内容、勤務地、雇用形態、等々。
ここでは雇用形態に焦点を絞り、派遣社員の働き方を紹介いたします。
派遣社員とはなにか
企業が人材を確保するには非常に時間と手間がかかります。
試用期間があるとはいえ、使える人材と思って正社員採用してみたら実はポンコツだったということも…。
そんなとき「使えないからクビ!」というわけにもいかず、使えない社員が誕生してしまいます。
しかし派遣社員であれば、雇ってみたがスキルが足りないなど不要なスタッフが現れても一定の期間だけ雇って切ることができます。
そのため、派遣社員として働くと短い期間で契約が切れてしまう恐れもあるが、企業側としては面談(面接)などでも比較的気軽に採用するので入社のハードルがグンと低くなります。
別の理由として、正社員など自社で採用を行うと福利厚生や健康保険に年金など人事部の負担が多い。しかし派遣社員であれば派遣会社の登録者なので、それらの管理が必要なくなる。
人員の多い会社ほど入退社のたびに手続きが必要になり大変苦労する。
そのため派遣社員というのが存在するのです。
- 正社員に比べ比較的短めの残業で済む
- 残業した場合、25%増額の時給で支払われる(22時以降は50%増)
- 仕事内容の範囲も入社前に決めることができる(電話応対や出張の有無、クライアントとのやり取り等)
- 採用ハードルが低いため、大手企業でスキルアップを狙うことができる
- ボーナスが無いので正社員よりは給料が下がる
- 社内イベントに参加できない(派遣社員でも参加できる企業もあります)
- 基本的に3ヶ月更新なので、スキルや会社情勢により契約解除になることも…
- 勤怠表の提出が面倒なことも(上長の判をもらってFAXで提出するところもある)
直接雇用前提の紹介予定派遣という選択肢も
派遣会社に登録して求人情報を見てると紹介予定派遣の案件がいくつかあるかと。
これは試用期間中(3ヶ月から半年ぐらい)は派遣契約として働き、その後は話し合いのもと契約社員か正社員として働くことができる制度です。
しかし、企業側も直接雇用を目的としているので派遣契約に比べてハードルは高くなります。
紹介予定派遣で契約できても、派遣期間終了時に社員にはなれず契約終了になることもありえます。
なにせ紹介予定派遣なのですから。
それと注意したいのが、直接雇用を目的としているが、必ずしも正社員ということではない可能性があること。
契約社員としての直接雇用になることもありますので、そのときは断ったほうがいいです。
契約社員は有期雇用契約なので、契約が更新されなければクビです。
デメリットのイメージが強くなりましたが、派遣契約期間中に思ってた仕事と違うと感じたり、契約社員での直接雇用を求められたらキャンセルすればいいので、紹介予定派遣での就業もアリだと思います。
派遣契約の延長に社員の道があると考えれば良いのではないでしょうか。
近頃増えてきたSES(System Engineering Service)
主にプログラマーやシステムエンジニア向けのサービスのイメージでしたが、近年はweb制作系の業務にも進出してきました。
働き方としては派遣社員と殆ど変わらず、雇用契約の会社とは別の会社で働くのですが、派遣社員みたいに期間で契約すると言うより案件ごとに契約する形がベースになります。
そのためプロジェクトが短いものならば数ヶ月で就業先を離れることになるかもしれませんが、長いものだと数年になることも。
とはいえweb制作のプロジェクトで数年などありえないので、ざっくりした期間で決めているのかもしれません。
他に特徴といえば、月に一度ぐらい本社へ顔出しに行くことでしょうか。
派遣スタッフだと、派遣会社の担当営業が会いに来てくれるけど、それとは逆になりますね。
私には経験がないのではっきりしたことは言えないのですが、SESそのものが色々問題あるようですね。孫請やひ孫請けなどで中間マージンをたくさん抜かれて手元には僅かな金額しか残らないとか…。
友人の体験談になりますが、マンションの一室でやってるような小さなSES業者だと、未経験なのに経験者として行かされるなど経歴詐称的なことをされることがあります。
派遣会社と比べてSESの企業って聞いたことのないような中小企業が多いから、ブラックなところが多いのでしょう。
SESをやるならば、登録先企業がしっかりしてるか確認する必要があります。
派遣会社登録の大まかな流れ
どこの派遣会社も登録の手順はほぼ一緒です。
この流れと大きく違うのであれば、そこの派遣会社は少し疑ったほうがいいかもしれません。
派遣会社のサイトにてプロフィールを登録
どの派遣会社も登録用画面があり、そこにこれまでの職歴や希望条件等を入力します。
希望する勤務地や収入など、大まかなアンケートに答えます。
派遣会社で出向きスタッフ登録をする
サイトで登録後、派遣会社から電話かメールで連絡が来ます。
実際に派遣会社へ行きエージェントと面談。※コロナウイルス感染防止のためweb面談の可能性あり
ここでこれまでのスキルややりたいこと、希望条件等の細かい打ち合わせ。
条件にあった案件を紹介
派遣会社にスタッフ登録を行ったその場でいくつか案件を紹介してくれることもあります。
そこで気になる企業があれば面談のスケジュール調整するといいでしょう。
もし紹介された案件が気に入らなければ断っても問題ありません。不動産屋で賃貸物件探すかのように次々と案件を紹介してくれます。
入社希望する企業へ担当エージェントと一緒に面談
面談の予定が決まったら企業へ伺い人事担当者と面談します。
ここで一般の面接違うのは、担当エージェントが一緒なこと。
ひとりじゃないってとても安心なんです。
派遣先企業への面接は法律で禁止されているため「顔合わせ」と言う名の面談があります。
自分でアピールしきれなかったところはエージェントがフォローしてくれるし、エージェントも派遣登録者を入社させることによってマージンが入るので必死です(笑)。
合否連絡を待つ
合否連絡は案件先の企業からではなく担当エージェントから来ます。
合格したら入社に向けての打ち合わせ、不合格なら次の案件を紹介してもらいましょう。
1社2社落ちたところでめげる必要ありません。次々と案件紹介してくれます。なにせマージンを得るために必死ですから(笑)。
採用されたら担当エージェントと詳細打ち合わせ
無事に採用が決まりましたら、雇用保険の手続きや入社初日の待ち合わせなどの打ち合わせがあります。
そうです、入社初日も担当エージェントがついてきてくれます、保護者のように(笑)。
入社! おめでとう!
さて、無事入社したら新入社員とほぼ一緒です。
朝礼等で自己紹介することもあるでしょう。
早く仕事に慣れてスキルアップしましょう!
Web系の仕事を探す方にオススメする派遣会社
派遣登録したことない方はもちろん、登録したことある方も以下の派遣会社は要チェック。
複数の派遣会社に登録しておけば常に仕事紹介してくれるし、仮に働いてみたい企業にスキルチェックで落ちても他の派遣会社からエントリーして採用されるケースもある。
IT系に強い派遣会社
Webist(株式会社クリーク・アンド・リバー社)

Webistと聞いても馴染みないかもしれませんが、クリーク&リバー社ならクリエイターにはとても有名な人材派遣会社です。
ゲーム・Web・映像など、クリエイター向けの人材紹介を続けて約30年。信頼と実勢のある企業です。
大手・有名企業の求人情報が豊富にあります。参考:https://webist-cri.com/lp/n4/a1.html
様々なイベントやセミナーも用意されており、最先端の情報を学ぶことができます。
株式会社フェローズ

2003年設立、クリエイティブ専門の派遣会社。
全国に12拠点あり、クリエイター向けの学びの場Fellows Creative Academyを運営しているので、空いた時間にスキルアップできます。
type IT派遣(株式会社キャリアデザインITパートナーズ)

港区赤坂に事務所を構える派遣会社。オードリー春日さんの広告で有名な転職サイトtypeの派遣部門になります。
拠点が赤坂見附のみなので案件情報も都心に偏っていますが、それだけでも十分やっていけるほど豊富に案件を抱えているのでご安心を。
ちなみに赤坂見附駅に行くとオードリー春日さんの広告がたくさん出ていますので、ファンの方(いるのか?)は赤坂見附に行ってみましょう(笑)。
株式会社パソナテック

本社機能の一部が淡路島へ移転することが決まって少し話題になっていますね。
今のところはどのような影響があるのかわかりませんが、少なくとも派遣登録や案件紹介には影響ないでしょう。
IT系の取り扱いもある大手派遣会社
マイナビスタッフ(株式会社マイナビワークス)

リクルートスタッフィング(株式会社リクルート)

パーソルテクノロジースタッフ

DODAでおなじみのパーソルが運営する派遣会社です。
合併や社名変更などで馴染み深い名前ではないが、リクルートに並ぶ老舗の転職サービス企業。
中小の派遣会社とも提携している派遣ポータルサイト
いくつもの派遣会社に登録していると同じ求人案件を紹介されることがあります。
その中に気になる案件があればいいのですが、必ずしも気になる案件があるとは限りません。
そんなときには小さな派遣会社が抱えている案件に目を向けてみるものいいかもしれません。
以下のサイトはいくつもの派遣会社が登録されており、様々な案件を探すことができます。
案件ベースで派遣社員の仕事を探すのにオススメ。
エン派遣(エン・ジャパン株式会社)

早期採用のコツ! 中小の派遣会社も選択肢に入れよう
大手と言われる派遣会社は多くの求職者が登録されています。
当然ですが派遣会社内にライバルも多く、きっとあなたよりスキルの高い人もいることでしょう。
その分倍率も高くなってしまいます。
誰にも負けないスキルと胸を張れますか?
「ちょっと自信ないな」「経験年数短いんだよな」と思うなら、大手じゃない派遣会社に登録してみてはいかがでしょう。
そう、穴場を見つけるのです!
大手派遣会社に比べたら求人件数は少ないですが、きっと掘り出し物に出会えるはずです。
さあ! 派遣会社に登録してみよう!
ここまでご覧いただきありがとうございます。
少しでも気になった方は派遣会社に登録してみましょう。
派遣社員という働き方、いかがでしょう
派遣社員の経験がない人はビビってしまうかもしれませんが、いざ働いてみると気にならないものですよ。
比較的人員の多い企業で働くことになるかと思いますが、誰が派遣社員で誰が正社員なのかなんてほとんどわかりません。
雇用形態にとらわれず目の前の仕事を頑張れば周りの人は認めてくれます。
正社員目指すのもいいですが、派遣社員という働き方も視野に入れると仕事を探す幅もグッと広がりますよ。