雇用形態のひとつに派遣というのがあります。
短期から長期まで様々な仕事を紹介してくれる、とても便利な派遣会社。履歴書と職務経歴書を登録していれば自動的に仕事を紹介してくれて面接のアポまで取ってくれるし、働いているときもいろいろな相談にも乗ってくれて面倒な交渉事もやってくれる。
サービス残業、パワハラ、セクハラ、などトラブルを防いでくれる派遣社員。
なんとも素敵なところだけど、派遣社員として働く上で注意するべき点もある。
- 派遣会社による時給の差異
- 働きやすさは担当者次第で大きく変わる
派遣会社によって時給が大きく違っていることがある

勤務先に派遣社員として働き始めた頃、まだそんなに派遣スタッフはいなかった。
しかし事業が拡大すると派遣スタッフがどんどん増えていき、私が所属する派遣会社だけじゃなく、他の派遣会社から派遣されるスタッフもいた。
ある日、隣の席に新しい派遣スタッフが入ってきて私が仕事を教えることに。

〇〇さんよろしく。ところでどこの派遣会社から来たの?

よろしくおねがいします。私は○○○というところから来ました。

へー、そうなんだ。
初めて聞く派遣会社の名前で知らなかったから、純粋に派遣会社をググってみると…。

あ〜、この求人票ここのだね……。
さらに、他の派遣会社も調べてみた………。
こっちも時給高いじゃん!
同じ仕事していて、おまけに仕事教えている相手が私より高い契約してるなんて信じられない!
もちろん派遣会社の担当者に報告しましたよ。他の派遣会社の求人票をプリントアウトして。
しばらく交渉した後に同じ水準まで上げてもらったけど、それでも新人と同じ時給。納得はできなかった。
こうなるとモチベーションはどんどん下がり勤務先のスタッフとは仲良くやっていたけど、派遣会社へ対する怒りは収まらず関係悪化。
最終的には派遣契約の更新時に更新できず終了と言う形になりました。
勤務先に他の派遣会社から来ているスタッフがいたら調べてみよう
派遣会社内の求人票は社名を伏せていることが多いので、ある種のパターンを見つけて探してみよう。
- 勤務地:複数駅からの徒歩時間でおよそ確定できる
- 勤務時間:出社や退社時間が中途半端な場合に有効(例:8:50〜)
- 求人タイトル:主な仕事内容が出ているのでわかりやすい
- 福利厚生など:コーヒーやお茶が無料、など
- 重要他の派遣会社から来ているスタッフに求人票を見せて確認
あくまでも他の派遣会社が載せているデータなので、絶対に同じ企業の募集とは限らないし、報告したところで認めてくれないこともあります。
担当者次第で働きやすさが大きく変わる

派遣会社を利用する企業は必ず営業担当者がいます。
派遣社員から見た、担当者が行う仕事の一例が以下の通り
- 派遣社員の勤怠状況などの確認
- 仕事内容についての相談や交渉
- 派遣社員の愚痴聞き役
- 契約更新の確認
この他にも色々あると思うが、直接派遣社員に関係するものはこれぐらいでしょう。
しかし同じ担当者がずっとついてくれるわけじゃなく、変わることもあります。これまでに何人か変わりました。
夏頃になると、研修を終えた新卒社員が担当になることがあります。
意識高い系の実力が乏わない人、1から10まで上司に確認の報連相タイプ、テキトーに流そうとする人、様々です。
中にはちゃんとデキる人もいると思いますが、ハズレくじを引いてしまうと契約にない仕事をやらされてもフォローしてくれない、時給の交渉も出来ないなど、とても不便です。
これといった対策があるわけではないですが、担当者が新人だったりすると上司の連絡先も教えてくれる事があるので、どうしても使えないときは上司へ直接連絡するのがいいでしょう。
派遣会社は複数登録するのがオススメ

派遣会社に登録する際、一般企業と同じように会社へ行き面接をする必要があります。
しかも職務経歴や個人情報など、各社のフォーマットに従って入力しなければならないので非常に面倒…。
それでも登録しておけば、登録者にしか見られない求人情報を見ることが出来、待遇の良い求人を探すのに便利です。
大手の派遣会社に登録するのもいいが、職種に特化した派遣会社にも登録しましょう。
メリット:圧倒的な求人数
デメリット:希望していない職種や待遇を紹介してくる
メリット:求人紹介する担当者が深い知識を持っている
デメリット:求人数が大手に比べると少ないためエリアに偏りが出る
いちばん大事なのは人
派遣会社や勤務先、事前情報をいくら調べても大差はありません。重要なのは担当者の良し悪しです。
こればかりは運なので、あなたに素敵な担当者がつくことを祈ります。